記憶にあたらしい
4月に栃木県の東北自動車道上り線で
3人が死亡した逆走事故で
加害車両が誤って進入したとみられる
高速道入口 (以下IC)と
同じ構造のICが
北陸3県に計6カ所あることが
わかりました。
東北自動車道の事故で
逆走車が進入したとみられる黒磯板室
(くろいそいたむろ)ICは
右折して本線に向かう車線と
本線から出口へ降りる車線が交わる
「平面交差」と呼ばれる構造。
この構造だと進入道から
本線へ向かう車両が
平面交差で進行方向を誤認して
出口へ降りる車線に入り
逆方向へ進んで
逆走を引き起こす場合があります。
中日本と西日本高速道路によると
石川県では北陸自動車道の 片山津IC
富山県は東海北陸道の 五箇山ICと
福光ICが
福井県では舞鶴若狭道の
敦賀南スマ-トと若狭上中IC
小浜西ICの6個が本線に合流するため
に平面交差を通る
必要があるということです。
中日本高速道路は管内で該当する
全5カ所で 進入禁止標識に
仮設照明を取付けて
夜間でも見やすいよう対策をしました。
加えて五箇山ICと福光ICでは
矢印板を設置し
片山津ICでは
物理的に逆走しにくいよう本線との
合流部分にクッションドラム
と呼ばれる黄色い緩衝物を設置しました。
この他石川県警は片山津ICで
中日本高速と合同点検を予定しており
担当者はさらに1歩踏み込んで
できることがないか
確認するということです。
運転している自分が逆走していると
気づいた場合は
無理なUターンは絶対に禁止です。
その場合は
中日本高速によると路肩に車を止めて
ハザ-ドランプを点灯させた後
ガ-ドレ-ルの外側など安全な場所に
避難した上で
110番通報することが重要です。
また逆走車と遭遇した場合は
速度を落として車間距離をとって
走行し ハザ-ドランプで後続車に
知らせることが事故を防ぐ
対策となりえます。
石川県警によれば2020年から24年の
5年間で県内の高速道路で
確認された逆走は24件で
人身事故や物損事故は無しでした。
今年2月には 酒気帯び状態の
大型トラックが北陸自動車道の
徳光パ-キングエリアから
金沢東第2料金所まで
約15キロにわたり逆走し
運転手の男が道路交通法違反の
疑いで逮捕されました。
富山県警によると
同じく5年間での逆走は37件で
うち物損事故が2件ありました。
全国の高速道で相次ぐ逆走事故
ウエッジバンプや路面埋立型ブレ-ド
プレッシャーウオールや
エアバル-ンによる逆走警告など
視覚や物理的対策をいろいろ講じて
防ごうとしています。