夜道で対向車が「眩しい!」と思わず
目を細めてしまう瞬間ありませんか?
最近ではLEDヘッドライトの普及で
明るさが増し その眩しさが
問題視されています。
大通りから1本入った交通量が
少ない道路を歩いていたり
クルマで走っていると
対向車がハイビームにしている
クルマが多くなりました。
自動車の先進化に伴う技術の進歩で
「オートハイビーム」の最新モデル
が増えきているのも1つです。
トンネルなど暗い場所で
自動点灯するだけでなく
対向車のライトを感知しないときは
暗い道路でいつの間にか遠くまで
照らすハイビームに切り替わるなど
ドライバ-の意思ではない
自動の操作は対処ができません。
ということで改めて対向車のライトが
眩しくなってしまった理由と
現在できる対策を調べてみました。
2007年頃から普及し始めた
LEDヘッドライトは 当初そこまで
明るくありませんでした。
その後の技術の進化により
HIDライトより明るい
LEDライトが出てきています。
特に最近では ロービームが
ハイビームに匹敵する明るさを持つ
ライトが普及しています
2017年3月の改正道路交通法施行
によりクルマの走行中のヘッドライトは
原則ハイビームが基本となり
前方にクルマがいる場合はすれ違い灯
(ロービーム)に切り替えることが
明確化されました
法律上はヘッドライトは
原則ハイビームで
ロービームはすれ違い灯。
実は 改正以前の道路交通法でも
ルールは同様のものでした。
ただしこの道路交通法が制定されたのは
昭和35年のこと。
当時はクルマが少なく
また道路整備もまだ整っていなかったため
街灯なども少なく夜間の道路は
とても暗かったと思われます。
現在の公道は 高速道路や
郊外の一般道以外は街灯も充実して
周囲にクルマもたくさん走っているため
ロービームで走っていても視界は確保さ
れていることで時代の違いは明らかです。
それでも改正道路交通法で
明文化されたのは、街灯の少ない路上で
ロービームのまま走行していたクルマが
歩行者に気付かずはねてしまった事故が
きっかけだといわれているのです。
道交法ではハイビームで走行しなければ
いけないという規則のほかに
すれ違いや前走車がいる場合には
ヘッドライトを切り替えなければいけない
という規則が存在します。
したがって 市街地ではロービームを
基本として
前方に歩行者 車両 軽車両がいない場合
のみハイビームにするのが効果的です。
ひと昔前の多くのドライバーは
夜間クルマを走行している時
ロービームが基本で
見通しの悪いところや悪天候などの
場合には ハイビームにして
対向車が来た場合にはロービームに
切り替えるのが普通だったはずです。

その他の原因として
年齢を重ねると眼球内の硝子体に
不純物が増え 水晶体が濁ることで
光が乱反射しやすくなります。
降雨時は雨粒にまで光が反射するため
より眩しさを感じやすいかもです。
その結果 若い頃よりも眩しさを
感じるようになるのです。
眩しい光により前方を直視できないと
視界確保が難しくなり
事故の危険性が高まります。
これらからも適切な対処が不可欠です。

 

 

眩しいヘッドライトの対処法

①車のスピードを落とす
対向車のヘッドライトが目に入ると
前方が一瞬見えなくなり危険なので
まずは慎重にスピ-ドを減速します。
スピードを落とすことで急な停止
などの回避行動に対応しやすくなり
安全性を高められます。
ただし急ブレーキをかけて車を
止めるのは避けましょう。
②ヘッドライトを直視しないようにする
2つめは夜になると周囲の暗さから
人間の目は瞳孔が大きくなって光を
取り入れやすくなります。
瞳孔の大きさによって入る光を調整して
視界を確保しているので
夜間に突然強い光が飛び込んできたら
眩しさを感じるのは当然のことなのです。
対向車のヘッドライトが眩しいとき
前が見えず無意識に光を見てしまう
ことがありますが
更に視界不良の原因となります。
運転中に目を閉じることは危険なので
視線を少し左にずらすことで目に入る
光の量を減らし
前方の視界を確保しましょう。
③ナイトサングラスを使う
眩しさに対処する方法として
ナイトサングラスも効果的です。
ナイトサングラスは眩しい光を遮り
視界を確保しやすくしてくれます。
曇りの日に視界を明るくする
高性能な製品やメガネの上から
装着できるタイプもあります
ECサイトで検索すると
安価で多数掲載されています。


このように対策としてできることは
目に入る光を制限するしかありません。
しかし夜間の運転だけに
視界を確保しながら光を制限するのは
相反しているともいえます。
多くのドライバ-は眩しさを
訴えながらも我慢して運転している
のが実情なのでしょう。

 

対向車からのパッシングは
自車のライトが眩しい可能性ありと
疑うこともわすれてはいけません
まずは自車のヘッドライトがハイビーム
になっていないかを確認しましょう。
それでもパッシングが続く場合
光軸がずれている可能性があります。
あとは 後部に重たい荷物を
積みっぱなしにしているケースも
原因となります。
わからない時は整備工場で点検を
受ける事をお勧めします。