バンパーってよく聞いたことはあるけど
車のどの部分なのかよく分からない。
女性ならばそんな方もいるのでは
ないでしょうか?
バンパーは車のフロント部と
リヤの2つが装着されています。
フロントバンパーはヘッドライトと
フロントグリルの下にあり
地面から10センチ上で
前方の左右を走るカバ-の
ようなものです。

ひと昔の車はバンパー部分を一目で
確認することができましたが
最近の車はかなり分かり
づらくなっています。
バンパーの役割は簡単に言うと
“衝撃を緩和する”ことです。
バンパーの役割を知ると
少し見方が変わるかもしれませんね。
車同士がぶつかったときや
壁にぶつかったときに衝撃を
和らげる役割があります。
人間とぶつかったときも衝撃を緩和し
被害を最小限に抑えてくれるものです。
リアバンパーの役割も衝撃の緩和で
後ろから衝突されたときに乗員を
守るために装着されています。
外部から衝撃を加えられた時に
変形することでショックを吸収し
バンパーの内部に組み込まれた
衝撃緩衝剤がクッションの役目を果たし
クルマ本体への衝撃のみならず
乗員への衝撃も吸収し和らげてくれます。
貨物者のバンパーには「金属」
乗用車のバンパ-には「樹脂」の
素材がおもに採用されています。
それぞれにメリット・デメリットがあり
樹脂製バンパーは 金属製に比べて
軽量で柔らかいのが特長です。
素材はポリプロピレンで
通称PPバンパ-と呼ばれています。
その反面 衝撃を受けるとすぐにヒビが
入ってしまうなど脆さも目立ちますが
変形しても柔らかいので
元に戻すことも容易です。
修理は場合によっては塗装のみで
済むこともあり環境にも優しい素材です。
最近では乗用車で金属製バンパーは
ほとんど見なくなり
樹脂製バンパーが主流となっています。
過去をさかのぼると1980年代までは
金属製バンパーがほとんどでしたが
1990年代から樹脂製バンパーが
出てくると
近年では完全に樹脂製バンパーへと
変わって行きました。
1993年に「道路運送車両の保護基準」
が改訂されると
1994年には自動車メーカーには
前面衝突試験が義務付けられる
ようになりました。
翌年からトヨタ自動車を皮切りに
衝突安全の意識が高まり始めます。
樹脂製バンパーが一般化されるように
なったのには3つの理由があります。
「デザイン性」「軽量化」「安全面」
の3つです。
柔らかい素材である樹脂は
車と一体となったデザインにしやすく
軽量化にも貢献しています。
また、樹脂の柔軟性は相手に与える
衝撃を和らげることもできるため
安全面への配慮がなされている
とも言えます。
国土交通省が定めた保安基準でも
衝撃緩和などの安全性が記されて
いることからも、樹脂製バンパーが
一般化されるようになった
理由が分かります。

万が一 樹脂製バンパーが
破損しても走行することはできます。
例えば、フロントバンパーをぶつけて
車のボディから外れてしまった場合
自動車の走行には問題ないので
粘着テープなどの応急処置をして
補強すればとりあえず走れます。
タイヤやホイ-ルに損傷があるような
大きな事故では、車を走らせることが
できませんが
バンパーだけを擦ったり
外れてしまう程度のものであれば
応急処置で問題ありません。
バンパー自体にライトなどの
電気系がつけられている場合は
配線やライトの落下がないかなども
十分に注意する必要があります。
ただ、前述の通りバンパーは
事故などから車と身を守ってくれる
パーツなので 破損などしてしまった
場合はきちんと修理することを
おすすめします。
日本と海外でのバンパーに対する
認識が少し違います。
日本ではボディの一部 傷つけたくない
海外では 傷ついてあたりまえ
欧米では、バンパーはぶつけるもの
という認識で フランスやイタリアでは
狭いスペースに縦列駐車している
場合などは 前後に停まっている
車のバンパーを押して移動させ
自分の車を出す…
ということもあるようです。
そのため 縦列駐車時はサイドブレーキ
を引かないことが原則らしいそうです。
国が違えば考え方も全くちがいますね。