近年 全国各地で短時間に集中して
雨が降る「ゲリラ豪雨」「線状降水帯」
がニュ-スで伝えられています。
線状降水帯が発生し
場所によっては長い時間
大雨が降るということがあります。
全国のアメダスが観測した
「1時間降水量50mm以上の
年間発生回数」は
観測初期の1976年から1985年の
10年間平均で約226回だったものが
直近の 2015年から2024年 の
10年間平均では約350回と
その数 約1.6倍に増加しています。
つまり運転中にゲリラ豪雨に
見舞われる可能性は昔に比べ
大きく高まっているのです。
運転中のゲリラ豪雨に遭遇すると
どのような危険があるのでしょうか。
一般道でのゲリラ豪雨では
とくに道路の冠水に注意が必要です。
一定の規格に基づき整備されている
高速道路とは異なり
一般道では道路の高低差や
周辺の地形による影響を大きく
受けるためのようです。
このような大雨時には
線路の下や幹線道路の下に設けられた
アンダーパスも浸水している場合が
多いと考えられます。
しかしドライバ-の中には冠水している
可能性があることを知っていながら
アンダーパスに入ってしまう人もいます。
「これくらいならいける」などという
安易に考え「自分は大丈夫」と
根拠のない心理状態になっているのか
深い水の中でも走行できると
かん違いしてしまうのです。
またはゲリラ豪雨では
水深や道路の端が分かりづらくなるため
それに加えて帰宅ラッシュの時間帯
(夕方)以降は周囲が暗くなり
ヘッドライト・街灯などの反射や豪雨に
よる視界不良などによって
アンダーパスなど深さがある場所だと
判別しにくくなることも理由と
考えられます。
冠水しぶきが高く上がるだけでなく
クルマが浸水して動かなくなる
可能性も高くなります。
10cm浸水で
ブレ-キが効きにくくなる
30cm浸水した場所を
30km/hでセダンが通行すると
エンジンルーム内に大量の水が入り
60cm浸水した場所を10km/hで
走行すると途中でエンジンが止まる
という結果が出ています。
さらに
50cm浸水で車が浮いて流され
一般的な乗用車であれば
70cm程度浸水すると水圧でドアを
開けることが困難になり
ドアの半分ほどまで水に浸かってしまうと
内側からドアを開けることがほぼできなく
なるという思いもしないことが
起きるのです。
そうなると恐怖になりますが
窓ガラスを割って逃げるしかありません。
しかしそうはいっても 口でいうのは
簡単ですが 実際は大変です。
そこでどうするかというと
まずはシートのヘッドレストを
上に抜きとります。
2本のシャフトの片側1本を
窓ガラスとドアトリムのあいだに
ねじ込み てこの原理 で手前に引くと
女性や子供でも割ることができます。
このように 短時間で大量の雨が降り
道路が冠水し クルマが水没すると
運転を継続するのが
難しくなるだけでなく
クルマから出ることさえできなくなる
可能性もあることを
頭に入れておいてください。
最悪どうやっても車外に脱出できない
ときは 至急
警察や消防署へ救助要請の連絡をします。
上記のように命の危険にもなりえる
ゲリラ豪雨に遭遇した時には
1 止めやすい場所に一時停止
とにかく車を止め豪雨が過ぎるのを
待つことが最善策です。
2 ゆっくり走行
車を止められないときは
ライトを点灯しスピードは控えめに
できるだけ車間をあけて走行しましょう。
大雨のとき高速走行すると
路面とタイヤの間に水の膜ができる
ハイドロプレーニング現象が起きて
ハンドルやブレーキが効かなくなる
こともあります。
3 高架下やアンダーパス
川沿いを避ける
ゲリラ豪雨時には道路の冠水が
想定されます。
高架下やアンダーパスなどの
低くなっている場所は冠水しやすくなり
川沿いの道路も急な増水が
予想されるので 通行を避けましょう。
4 トンネルの出口付近では
突風に注意する
積乱雲によって発生するゲリラ豪雨は
強風や竜巻を伴うことがあるので
トンネルの出口では減速し 風で
ハンドルをとられないようにします。
5 最新の気象情報を入手する
急速に積乱雲が発達する 辺りが暗くなる
雷鳴が聞こえる 冷たい風が吹く
雨の近づく匂いがする…
これらの天気変化は、
ゲリラ豪雨の前触れです。
五感を働かせてゲリラ豪雨を察知
することも大切です。
また 雨雲の接近を知らせる
Webサイトやアプリを活用し
事前にゲリラ豪雨に備えましょう。
投稿者プロフィール
最新の投稿
注目記事2025.08.01ゲリラ豪雨の運転対策
総合・その他の情報2025.07.16令和6年 石川県事故発生状況
総合・その他の情報2025.07.02事故の相手はフォーリナ-
注目記事2025.06.16無くならない勝手踏切