メ-カ-補給部品 価格高騰
投稿日 : 2025/11/16
最終更新日時 : 2025/11/16
投稿者 : 事故研いしかわ
カテゴリー : 注目記事
半年ごとに価格改定される
メーカ-補給部品ですが
ここ最近その上げ幅が尋常では
ないことが話題になっています。
かつては限られた旧車や趣味性の高い
モデルに限定されていた
部品価格の高騰ですが
現在では大衆車にも
広がりを見せています。
特に注目されているのが
セレナC26系のスライドドアパネルに
関する価格の急上昇です。
2014年当時、約5万円で
購入できたこの部品が
2025年にはなんと41万円を超える
価格に達しており
価格上昇率は600倍をこえてます。
つまり、スライドドアを
一つ交換するだけで
車の時価価値を超える状態に
なってしまうのです。

ドアパネルと聞くと
ガラスや内装のトリムボ-ド
そしてスピ-カ-やセンサ-など
すべてが一式で補給されるとおもってる
ユ-ザ-がいますが そうではなく
スチ-ルでできたほんとのパネルだけ
の補給部品でこの上昇なのです。
これは単なる物価上昇や
インフレの範囲を超えた異常な上昇で
業界内でも大きな話題となっています。
さらにこの価格上昇は
車の買い替え判断や修理判断にまで
影響を及ぼしており
オーナーや整備業者にとって
深刻な問題となりつつあります。
以下は実際の価格推移です。
2014年:4万7600円
2017年:4万9000円
2020年:5万1500円
2023年:5万8400円
2025年:41万8000円
2025年に突然垂直に近い角度で
跳ね上がっていることが
一目でわかります。
さらに問題なのは
このスライドドアが特別な高級車の
部品ではなく 日常的に使われる
ファミリーカーの補給部品である
という点なのです。
このような価格設定が今後も続く場合
修理コストが購入価格を上回る車両が
続出する恐れがあります。
そしてもう一つ重要なパーツである
数年前から採用され始めたLEDライト
ですが 現在では軽自動車も含め
様々な価格帯のクルマに
使用されるようになってきています。
LEDは電球のような消耗部品が
少ないことから玉切れのような
点灯不良を起こすことが少なく
メンテナンスフリーで長寿命です。
消費電力が小さいことでバッテリーへの
負担も少なくなることから
経済的な面でも
産業廃棄物を減らす面でも有効です。
このようにメリットばかりのLEDですが
デメリットもあります。
それは故障して切れてしまったり
破損した場合です。
切れてしまったら電球のように
発光バルブだけの交換ができず
ヘッドライトユニット
( レンズと後部のボデ- )ごとの
交換になり部品価格だけで
軽自動車の左右の片側部品だけで
5万円から10万円前後くらいで
大きな出費となります。
高級車だと片側30万円前後になる
くるまもあります。

そのほかにも 先進安全自動車という
現代のくるまは いろいろなセンサ-や
カメラ レーダ-なども装備され
運転を補助してくれる半面
壊れることになると
驚くような修理金額になります。
なぜなのか その原因は謎ですが
ロシアのウクライナ侵攻による
直接的な影響なのか
それに伴う欧州でのエネルギー政策の
転換などが関係しているようです。
新車価格も上昇していることは確かで
その要因は原材料価格や原油価格の
上昇が挙げられます。
それならば
メ-カ-補給部品でなく
リサイクルパ-ツの活用をと
いいたいですが
車種によっても日本車は
世界的な需要があり
港から海外へ輸出されていくので
リサイクルパ-ツも以前より
供給が滞ってきています。
上記のような現状で
これによる対策はありませんが
常に安全運転の意識をもち
くるまをいたわることに
尽きるのではないでしょうか
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