毎日ハンドルを握る人ならば
最も避けたいものが「交通事故」。
被害者でも加害者でも嫌ですね。
毎日の事なので惰性になりがちですが
注意して運転しないと
突然事故当事者になるかもしれません。
そこで交通事故に遭わないために、
知ってほしいのがあるある事故の典型。
交通事故には決まった類型が多いので
それを覚えておけば 交通事故に遭う
リスクも減るとおもわれます。
以下令和5年のデ-タ-を調べました。

① 追突

渋滞の末尾のクルマに気がついたら
ド―ンと追突。
信号で止まった前走車にドカンと
いった具合です。
事故全体の30%が「追突事故」です。
この「追突」事故の原因の多くは
ドライバーが「前を見てなかった」
というもの。それはわき見していた
考え事していたなど。
とても簡単であるためにゼロにする
ことが難しいのが
この「追突事故」の理由です。
( 対策 )
注意力が散漫になってきたら
休憩することにつきるでしょう。
最新のクルマに装備されている
「衝突被害軽減ブレーキ」
はこうした事には効果絶大ですから
先進安全自動車のクルマを
選ぶのも安全対策です。
反対に追突されないためには
「早めの減速・予告ブレーキ」
「渋滞末尾に止まったらハザード」
も効果的です。

 

② 出会いがしら衝突
出会いがしら事故は全体の25%
ちなみに「追突」と
「出会いがしらの衝突」を比べると
件数は「追突」の方が多いですが
死亡数は「出会いがしらの衝突」
の方が多いのです。
事故のパターンとしては
①「交差点で信号・一時停車を
無視した車両と衝突」
②「交差点で、出てきた相手が止まる
と思い込んで直進して衝突」
③「見通しの悪い交差点で
相手車両に気が付かずに衝突」
というもの。
「相手車両の存在にまったく
気が付かない」というケースも
ありますが、
「相手車両に気づいている」
状況での衝突が意外にも多いそうです。
( 対策 )
ほかの車両を見つけて安心するだけで
なく、相手は「ルールを無視する」
「こちらに気が付いていない」
かもしれないと悪い方に予想する。
また、見通しの悪い交差点には
その多くの場所にカーブミラーが
設置されているはず。
しっかりとカーブミラーを確認する
習慣を身につけてください。

③ 右・左折時衝突

いわゆる「右直事故」と
呼ばれるもので交差点の中で起きる
ケースで全体の13%。
事故パターンの典型は
「右折した車両と直進してきた車両
(クルマ/オートバイ/自転車)が
衝突する」というもの。
その次に「右折した車両と
横断歩道を歩いている歩行者/自転車
との衝突」も含まれます。
特徴は 車の死角で相手が見えにくい
ことで 右折車も直進車も信号を
守っているケースが多いということです。
そして事故の理由は
車対車の事故に関しては
「右折する車両の判断の誤り」
横断歩道の歩行者/自転車との衝突は
「右折する車の安全不確認」
がほとんどとなっています。
( 対策 )
「右折時衝突」の事故は
「右折」するドライバーがどう予測する
かで危険回避できます。
対面する直進車に対しては
無理をせずに安全なタイミングを
待つことが重要です。
曲がった先にある歩道の状況を
右折前に確認することもポイントです。
右折車と直進車が対面した場合のルール

優先すべきは直進車というのが原則です。
しかしルールを無視する人もいます。
なので自分が直進側のドライバーで
あっても相手を過信せず
慎重に交差点に入るようにしましょう。

④ 歩行者横断中
「道路を横断する歩行者と車両の事故」
で7%です。
これは、「信号を無視した車両が道路を
横断する歩行者をはねた」
「信号のない場所で横断する歩行者を
直進する車両がはねた」
というものが典型です。
最近は高齢者の横断中の死亡事故が
増えていますから
注意の必要な事故パターンと言えます。
( 対策 )
ドライバーは夜間や人気の少ない
時間帯でも
しっかりと信号を守りましょう。
また 信号のない横断歩道に歩行者が
立っていたら
歩行者を優先するのがルールです。
さらに横断歩道のない場所で
道を横断する歩行者も存在します。
そのため、ドライバーは道路の左側だけ
でなく 右側へも神経を配りましょう。

 

ここに挙げた事故パターンを合計すると
75%にもなります。
このパターンの事故は
最近になって増えたものではありません。
昭和の時代から続く
交通事故の定番中の定番なのです。
これらの事故パターンを頭に入れて
事故発生のリスクを減らせば
交通安全運転には
効果的なことでしょう。