自転車のルール厳格化
投稿日 : 2025/11/02
最終更新日時 : 2025/11/02
投稿者 : 事故研いしかわ
カテゴリー : 総合・その他の情報
2026年4月1日より
自転車の一定の交通違反に対して
交通反則通告制度
(いわゆる「青切符」)が
導入されることになります。
自転車による交通事故は
年々増加傾向にあります。
特にスマホ使用中の事故や
信号無視による歩行者との
接触事故が目立ちます。
警察庁によると
自転車が関係する交通事故のうち
約7割が「交通ルール違反」が
原因とされており
安全意識の向上が急がれています。

新制度では、自動車やバイクと同様に
軽い違反は「青切符」で
反則金を支払う仕組みが導入されます。
反則金を納付すれば刑事罰(前科)
にはならず
行政処分で済むのが特徴です。
対象となるのは
「悪質ではないが危険な運転」
として定義される行為で
警察官がその場で違反を確認し
青切符を交付する形になります。
警察庁が示した主な対象行為は
次のようなものです。
① 信号無視
反則金 6000円
② 一時停止無視
反則金 3000円
③ 右側通行(逆走)
自転車は原則 車道の左側を
通行する義務があります
逆走は重大な事故の原因に。
反則金 6000円
④ ながら運転 携帯電話使用等
反則金 1万2000円
⑤ 傘差し運転や片手運転
反則金 5000円
⑥ 夜間の無灯火走行
反則金 5000円
⑦ 並走 自転車の並走。
反則金の目安 3000円
⑧ 2人乗り
反則金の目安 3000円

上記の違反は
16歳以上の自転車利用者を
主な対象としています。
高校生や大学生 社会人など幅広い層が
該当しますが
中学生以下の16歳未満の場合は
保護者への注意にとどまる見込みです。
また 違反を繰り返す場合や
事故につながるような悪質なケースでは
従来通り「赤切符」が交付され
刑事処分(罰則・罰金)が科される
可能性もあるようです。
飲酒運転の
3年以下の懲役 または
50万円以下の罰金に変わりありません。
2024年4月から始まった
全年齢対象のヘルメット着用は
あくまで「努力義務」であり
今回の法改正での罰則はありません。
来春4月からの自転車反則金制度は
「マナーからルール」への
転換を意味します。
自転車利用者の意識改革が進み
通勤・通学中のマナー改善が
期待されています。
一人ひとりが安全運転を
意識することが大切です。