2024年現在 衝突軽減ブレーキの
自動運転レベルは1であり
あくまでドライバーの運転を
サポートする機能として
搭載されています。
衝突軽減ブレーキは
ADAS エ-ダスと呼ぶ
(先進運転支援システム)
の機能の一つであり前方の障害物を
検知して衝突を回避・衝撃を
軽減するシステムのことです。
カメラやレーダーを用いて
前方の障害物を検知し
障害物が一定距離に近づいたら
警報を鳴らし
ドライバーに危険を伝えます。
それでも状況が改善されず
距離が縮まった場合は自動で
ブレーキが作動し 衝突しない
もしくは衝突時の衝撃を
軽減するように働きます。
現在 さまざまな車メーカーが
衝突軽減ブレーキを搭載していますが
その性能はメーカ-や仕様ごとで同じ
ではありません。
2019年に国土交通省が制定したのが
「AEBS認定制度」は
衝突軽減ブレーキとして一定の機能を
担保するため以下の3つの性能が
要求されています。
① 静止している前方車両に対して
50km/hで接近した際に
衝突しない 又は衝突時の速度が
20km/h以下となること
② 20km/hで走行する前方車両に
対して50km/hで接近した際に
衝突しないこと。
③ ①及び②において
衝突被害軽減ブレーキが作動する
少なくとも0.8秒前に 運転者に
衝突回避操作を促すための警報が
作動すること。
このように衝突被害軽減ブレーキは
50km/h以内のスピードにおいて
規定されています。
つまりそれ以上の速度では規定は
ありません。
警告音を鳴らし 最後は運転手へ
操作を委ねています。
要するに 運転手が常にブレーキが
かけれる状態にいる中で
町中の低速運転時の時の衝突被害を
軽減する。 というのが
このブレ-キシステムの機能です。
繰り返しですが それ以上の
スピードでは止まれないのです。
衝突軽減ブレーキは
カメラシステムやレーダーによって
障害物を検知していますが
状況によっては検知の精度が下がり
正常に障害物を検知できない
場合があります。
例えばカメラシステムの場合
悪天候時や夜間または
直射日光を浴びた時などは障害物の
形状が正しく判断できません。
そして基本的に障害物の検知は
前方のみに絞っているため
歩行者が飛び出してくるなど
側面から出てきた場合には検知する
ことは難しいのです。
技術の進歩により検知角度や精度は
年々向上していますが
センサーの苦手な分野を
理解しておくと より安全に
運転できるようになるでしょう。
上記のように衝突軽減ブレーキの機能は
安全性を補填してくれる機能ですが
その安全性は万能ではありません。
そもそも
衝突軽減ブレーキは自動運転レベル1の
機能であり「運転をサポートする」だけ
なので、安全に走行できるかは
ドライバーが責任を担っています。
衝突軽減ブレーキの機能を過信して
事故を起こしてしまった事例も多数
発生しているため あくまでドライバー
が主体となって安全を保ち
衝突軽減ブレーキはもしもの時の安全策
として捉えておきましょう。
衝突軽減ブレーキの大まかな機能は
各メーカーで共通ですが
それぞれ細かな仕様は異なり
メーカ-で名称も異なっています。
トヨタ プリクラッシュセーフティ
スバル プリクラッシュブレ-キ
ホンダ 衝突軽減ブレ-キ
マツダ アドバンストシティブレ-キ
ダイハツ スマ-トアシスト
壮大な完全ブレ-キシステムは
各メ-カ-がしのぎを削って
開発している現在
100%危険を察知して止まるクルマは
近い将来製造されるのですが
そこまで行く過程に
私たちは今 遭遇しているのでしょう。
投稿者プロフィール
最新の投稿
- 被害者のためになる情報2024.12.15自賠責保険 一括払い制度
- 総合・その他の情報2024.12.02衝突軽減ブレ-キの限界
- 注目記事2024.11.16ゼブラゾ-ンの真実
- 総合・その他の情報2024.11.02ゾ-ン30で命をまもる