台風19号の被害は想像を上まわる
被害を各地にもたらしました。
この台風は強風よりも、想定外の
大雨により河川の堤防の決壊による
洪水が被害を拡大しました。

今回水没などの車輌被害の数は
全国で約10万台と見込まれて
いるそうです。
( 損保会社等の情報から
買取会社の試算 )

車の乗員も被害を受け
多くの方が車中死で
命を落としています。
では車が水没したら
どう対処すればよいのか
どうやって脱出すれば
よいのかを調査しました。

 

( ステ-ジ1 )

走行中に道路が冠水して
室内まで浸水したら
まわりの状況から判断して車を
路肩に止めてエンジンを切ります。
キーをつけたままにして貴重品を
持って車の外に出て避難します。

初期

 

 

 

 

 

( ステ-ジ2 )

なんらかの事情で室内が
水没してしまいドアも水圧で
開かない状況になります。
パワーウインドーが動くのならば
窓は全開にして脱出できる
準備をしておきます。
この時ドアロックの
解除もしておきます。
もしも窓が開かないならば
ドアの窓 または後ろの窓を
鋭利なものでたたいて割ってください。
フロントのガラスは合わせガラス
といって 割れてもヒビが入るだけで
粉々に割れません。
しかし車内にそんな気の利いたもの
( ハンマーや鈍器 )を積んでいる人は
ほとんどいません。
では、車内にあるものを使って・・?
割るしかありません。
シートのヘッドレストを
上に引っ張り抜いてみると
2本の金属の足が出てきます。
その先を使ってドアのガラスを
思い切り突くようにしてください。
ガラスは真ん中よりも端の方が
弱く割れやすいのも覚えて
おいてください。
しかし、それでも割れない時は
てこの原理を使い1本の金属の足を
ドアガラスとトリム(内装)の隙間に
無理やり差し込みます。
ヘッドレストを手前に思いきり引いて
“ テコの原理 ” で軽い力でガラスを割る
ことが出来る方法です。
車種によっては差し込むスペースが
ないものもあるので注意が必要です。
この方法は西日本豪雨災害時に
紹介されて話題になりました。

 

中期

 

 

 

( ステ-ジ3)

それでも閉じ込められたままに
なっている状況では一か八かの
最後の手段になります。
まず一番大切なのは落ち着くことです。
浸水がどんどん進んで
座ってる状態だと肩ぐらいの高さで
外の水の高さと車に入ってくる
水の高さがほぼ同じになります。
そこからドアを足も使って
押してください。
かなり重いですが
ドアは開けることが出来ます。
ただこの条件になるのは
ほんと一瞬です。

 

( ステ-ジ4 )

車両が完全に水没して車内に水が
充満するまで待つ方法です。
わずか天井に残った空気を深く吸って
渾身の力でドアを押し開けます。
最も難易度が高くなりますが
ドアを開ける
最後のチャンスになります。

最期

 

 

 

 

この状況になるまでにどうにかして
脱出したいものです
ただガラスは思っている以上に
簡単には割れません

であれば、車内に『 脱出用ハンマー 』
を常備していざというとき
に備えましょう!

レスキューハンマー

 

 

 

 

 

カーショップやネット通販で
2000円程度で購入できます。
備えあれば憂いなし、の通り災害は
いつやって来るか誰にも分かりません。

 

浸水

 

 

 

 

( JAFより一部引用 )