警察庁は 令和1年1月~12月の
交通事故死者数を発表しました。
交通事故による24時間内の
死者数は3215人で
前年比317人減
これは警察庁が昭和23年
(1948年)に統計を開始して以来
最も少ない数で 3年連続の最少の
更新になりました。
平成元年(1989年)の死者数は
1万1086人となっていて
平成の30年間で71%減少した
ことになります。
また 令和元年中の交通事故
発生件数(人身事故)は
38万1002件で
前年比 4万9599件の減です。
負傷者数は 46万715人
前年比約6万5千人減と
なっています。
そして 事故発生件数と
負傷者数のワーストは
いずれも平成16年(2004年)で
この15年で約6割
減少したことになります。
その中で状態別死者数の推移
を調べてみると 最も多いのが
自動車乗車中で 約34%
自動二輪車乗車中 約16%
自転車乗車中 約14%
歩行中 約36%
となり 歩行者が意外にも一番多い
ことが数字から分かりました。
そして 更に歩行中の年齢別
死者数を調べてみました。
~9才まで 約2%
10才~29才まで 約5%
30才~49才まで 約11%
50才~69才まで 約22%
70才~79才まで 約25%
80才~ 約36%
この数字から 歩行者の死者数は
年齢が高くなるにつれて割合が
高くなることが解りました。
全交通事故の死者数の
年齢別割合をみても
50才~59才 が 約12%
60才~69才 が 約14%
70才~79才 が 約22%
80才以上 が 約25%
となり、やはり高齢になるほど
事故に遭う確率が
高くなることがよく解ります。
では どうしたら高齢者の事故は
防げるのでしょうか?
歩行中の事故では横断歩道以外の
場所や走行車両の直前・直後の横断
横断歩道での信号無視など
高齢者自身による
ルール違反となっています。
ただ 故意にするものと
身体の衰えや情報を処理する力が
落ちていて不可抗力から事故に
巻き込まれやすくなっています。
それに加え 高齢者の事故のうち
約半数は自宅から半径500メートル
以内という近くの場所で起きています。
カーナビの普及により 生活道路でも
抜け道として利用する車も増えている
ことが原因と考えられます。
このことからも 逆に運転者側に
立って考えれば 歩行速度が遅いことや
走行車両の速度や距離を見誤りやすい
という高齢者の特徴を十分理解した
うえで 徐行するなどして
動きに対応できるような
”やさしい運転″ を心がけましょう。