トラックステーションって
聞いたことありますか?
トラックステーションとは
(以下、TS)(通称トラステ)
トラックドライバーの
情報収集や食事または宿泊などの
為の施設で コンビニや
コインシャワー 仮眠施設
コインランドリー 休憩所
などが揃っています。
1976年に最初のTSができて以来
全国の主要国道沿いに建設されました。
現在は北海道の 札幌TSから
大分県の 大分TSの25カ所で
営業しています。
高度経済成長期には国内の物流が
一斉に拡大し 長距離トラックが
その担い手となりました。
国内を縦断する長距離運転は
過重な労働であり
トラックドライバーの労働環境の
改善を図るために国の交付金により
公益財団法人 全日本トラック協会が
運営・監理しています。
TSの施設の利用は協会員の
トラックドライバーが優先ですが、
空いていれば一般の人も
利用出来るそうです。
しかし 2010年頃から施設が
縮小したり 閉鎖するところ
が相次いでいます。
年中無休から休日を設けたり
施設を縮小したりして事業縮小
に傾いています。
その要因は道の駅の整備拡大や
高速道路の
サービス・パーキングエリアの充実
そして コンビニ駐車場の
トラックスペ-スがここ最近増えて
いることが挙げられます。
また携帯電話の普及などで
情報の入手も容易になっていることで
TSの必要性が小さくなっている
そうですが
それでもトラックドライバーからは
休憩所の不足を訴える声も
絶えず上がっているそうです。
蛇足ですが
全国に唯一大型専用コインパ-キング
が愛知県の豊橋方面にあるようです。
近年、インターネット販売や
海外大手ECサイトの日本参入
そしてコロナ感染拡大により
物流は大変物量が増えています。
しかしその反面
トラックドライバーは慢性的な
人手不足であり特に
若手のドライバーが少なく
高齢化が心配されています。
働きやすい職場づくりを通じて
トラック乗務員を確保しようと
苦心してきた事業者。
遠方へと仕事に向かう乗務員に
快適で休息できる場所の提供は、
昔からの業界の最重要課題です。
暑い夏に荷物の積み込み作業の
汗を落とし
しっかり睡眠出来る場所であり
仮眠出来る大型トラックスペースは
絶対に必要な場所です。
全トラック協会施設事業部の
担当者は
「あと2~3年くらい閉鎖が
続きTSは全国に20カ所くらい
になるのでは」
と予想しています。
ここ何年かの「働き方改革」の
方向性との兼合いについて
担当者は
「TSがあるから働き方改革が
出来るわけでなく
トラック協会がすべてやるわけには
いかない
トラック協会は公的機関ではなく
インフラ面での維持費には
大変かさむからと
TS運営は国がやってほしい」
と話しています。
高速道路の20時という時間は
0時からの「深夜割」を待つ
トラックドライバーがSA・PAに
滞在する時間でもあります。
大型車専用駐車場には
枠に入りきらないトラックで
溢れ返っています。
一般のドライバーは高速道の
SA・PAで休憩するときに
混んでいるからとトラック用の
駐車スペースを使う人も見かけますが
絶対にやめてください。
たった1台ぐらいならいいだろう
という身勝手な駐車が
大型トラック(トレーラー)は
停められず 次のSAエリアまで
我慢しなければなりません。
現在から未来においても
私たちの生活に欠かせない
トラック運送業界。
コロナ渦で緊急事態宣言が出ても
スーパーには食料品や日用品が
しっかり並んでいます。
生産者はもちろん 倉庫作業者
そしてトラックドライバーの
方々がいるおかげです。
毎日 丁寧に荷物を
運んでいただける事に
感謝し敬意をおくりたいです。
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