エスカレーターは交通機関や
商業施設など多くの場所で
日常的に利用されています。
しかしここ最近
エスカレーターによる事故が
年々増えていて内容を見ると
ほとんどが転んだり 落ちたりして
ケガをしたものとなっています。

エスカレーター2

 

少し前の資料で東京都の発表で
平成24~28年の5年間で
6889人が事故で救急
搬送されています。
隣国の中国では 幼い女の子が
挟まれて腕を切断したという
記事もあります
事故のケースは様々で
キャリーバックを持った
乗客がバランスを崩したり
降りる時に端っこの部分に
荷物が引っかかって転倒してしまう
ケースが主な例です。
様々な理由で緊急停止して
不意の反動を受けたりすることもあり
手すりに摑まっていないと
大きなケガに繋がります。
最近はコロナ感染の防止のために
手すりに摑まる人が以前よりも
減っているということです。
本来 エスカレーターは
立ち止まって利用するものですが
片側を空けておくことが
マナーとして定着していて
歩行によるエスカレーターの利用が
多くの場所で見られます。

 

エスカレ-タ-4

 

 

エスカレーターの片側空けの
慣習が広まったのは
関東では1980~90年代頃
関西では1870年頃と言われています。
きっかけは西洋に倣った
大阪万博となっていますが
はっきりとはわかってはいません。

 

製造側のあるエレベーター会社の広報は
「エスカレーターは
歩くものではありません。
傾斜があり更に通常の階段より
蹴上がりが高く危険という理由です。
運動能力が高い人でも転ぶ可能性があり
手すりに摑まり立ち止まって
乗るのが正しい乗り方です」
と発表しています。
埼玉県ではエスカレーター事故を
防ぐ為立ち止まって乗るよう
利用者に努力義務を課す埼玉県の条例が
令和3年10月に施行されました。

 

一般社団法人日本エレベーター協会は
ホームページでエスカレーターを安全に
快適に利用する上で気をつけることに
ついて注意点を紹介しています。
手すりに必ず摑まる
搭乗中にバランスを崩したり
停電による緊急停止などで
不意の反動を受けることがあります。
そのためにも手すりを必ず
掴むようにしてください。
必ず黄色い線の内側に立つ
ステップの黄色い部分は
エスカレーターの構造上他の部分と
複雑に噛み合う場所です。
靴やサンダル 衣類の裾などが
挟みこまれる可能性があります。
すり抜けは危険
乗り口・降り口付近では
立ち止まらない
一般にあまり知られていませんが
エスカレーターの注意事項は
多くあります。
歩行禁止のほか
濡れた手で乗らない
たばこを吸ってはいけないや
ベビーカーを乗せることも
禁止だそうです。

エスカレーター

 

 

 

エレベーターを待つのが嫌だから
エスカレーターに乗せてしまえと
思う人もいるのですが 落下の
可能性があるので禁止されています。
ただ、乗せたからといって罰則がある
わけではなく黙認されているのが
現状だそうです。
同じ理由からスーツケースも本来は
エスカレーターでなくエレベーターを
使うのが正解です。
またエスカレーターには定員もあり
定員オーバーになったエスカレーター
が重量に耐え切れず逆走してしまった
ということが過去に起きています。
日常ではまずなく 注意するとすれば
イベントや催事など大勢の人で
混みあう時だそうです。
空港でよく見かける
フラットな設計の「動く歩道」は
定員オーバーの心配はなく、更に
ベビーカーやスーツケースを乗せる
ことは原則OKとなっています。

 

いつも移動手段に使い
身近過ぎてその安全性について
考える機会は少ないはずです。
万が一の事になっても慌てないよう
最低限の知識は頭に
入れておきたいものです。