NEXCO東日本・中日本・
西日本の3社は、
高速道路上での
工事規制内への
進入事故が多発している
として
「前をしっかり見て!」
「運転に集中して!」と
注意喚起を促しています
なぜに ドライバーの
前方不注意による事故が
増加しているのでしょう?
高速道路上で相次ぐ
工事現場規制内に
車両が誤進入する事故。
規制を示す三角コーン
などの保安器具を
吹き飛ばすだけでなく
作業車や標識車を
衝突により大破させたり
作業員をはね死亡させる
重大事故も
起きているとのことです。

工事規制内進入事故の件数は
この数年間で激増しており
NEXCO東日本・中日本・
西日本3社の管内では
2021年に704件
2022年に1095件
2023年に1457件と
いまや年間だけでも
1500件に迫る勢いです。
昨年の同時期と比較しても
約14%事故件数が増えていて
こうした事故が後を絶たないのは
自動運転支援機能を過信した
オートクルーズによる事故が
一因とも考えられます。
最新の車が備える
自動運転支援機能
といえども 障害物の検知など
100%絶対ではありません。
事故や渋滞の防止 緩和に
役立つ機能と言われていますが
万が一の避けきれない事故も
起こるため信用しすぎるのは
かえって危険につながります。
逆に注意が散漫になり
事故を起こした運転手の多くは
「何かに衝突するまで
気づかなかった」との発言も。
工事規制内進入事故が起きる
原因の約9割は
漫然運転 わき見運転
居眠りなどの「前方不注意」
だといわれます。
特に、ぼうっとしたり考えごと
をする「漫然運転」の占める割合は
「前方不注意」の中の67%を
占めており非常に高い数字です。
それではなぜここ最近になって
工事規制内進入事故の件数が
急激に増えたのでしょうか?
NEXCO東日本の見解は
明確な原因を把握できておらず
「調査中」とのアナウンスです。
ちなみにNEXCO東日本の
担当者によれば
2021年から2023年までの
工事件数や規制時間は
3年間はほとんど変化してないうえ
規制の頻度に比例して増加したもの
ではないとのこと。
また交通量についても横ばいで
クルマが増えたから事故も増えた
わけではないとのことのよう。
一方 交通事故全体でみると
最近は運転中にスマートフォンや
ナビを操作したり
画面を注視したりといった
「ながら運転」による事故が
増加しており
工事規制内への進入とも関係が
あるのではないかという
推測をしているということです。
まずは 前をしっかり見て
運転に集中すること。
そして 工事規制箇所の
約1km前から設置する
電光掲示板などの
「工事規制予告標識」
を確認したら
規制速度まで減速して
余裕を持って車線を変更し
慎重に通行してもらいたい。
と告知しています。