イギリスの空港で日本航空パイ
ロットが飲酒による業務違反で
現地警察に身柄を拘束されたと
ニュースで発表されました。
イギリスの法令に定められた
規定値の9.5倍となる
アルコールが検出されました。
平成28年6月にも金沢市内で
同じ日本航空パイロット
(当時42才)が酒に酔い
機長や駆けつけた警察官に暴行し
逮捕されています。
たび重なる不祥事に人命を運ぶ
パイロットを雇用する会社はどう
再発防止に努めるのでしょうか?
ただ、乗り物は違えど日頃車の
運転操作をする私たちも対岸の
火事ではありません。
酒に含まれるアルコールは
中枢神経系に作用し
集中力・判断力を低下させます。
違反となる対象車両は
自動車 オートバイ さらに
自転車などの軽車両
そして乗馬等も含まれます。
処罰対象の場は、道路交通法での
『道路』上に限られます。
また航空機や船舶等や鉄道については
『飲酒操縦』と言われています。
では、その違反の中身ですが、
体内にアルコールが保有されて
いればすべてが違反となるわけ
ではありません。
呼気中のアルコール量が呼気
1リットルあたり0.15ミリグラム
未満の場合は酒気帯び運転ですが
違反になりません。
※ただし、0.15ミリグラム未満
であっても酒の弱い人が
酩酊状態で運転できる状態にない
場合は酒酔い運転になります。
飲酒運転に対する罰則
●酒酔い運転
(飲酒量にかかわらずアルコールの影響により
正常な運転ができないおそれの状態での運転)
行政処分 免許違反点数 35点
●酒気帯び運転
行政処分 違反点数 13点
(呼気中のアルコール濃度が0.15㎎/ℓ以上での運転)
違反点数 25点
(アルコール濃度が0.25㎎/ℓ以上での運転)
罰則の強化や行政処分点数の
引き上げ、そして周辺者の
罰則の新設により
飲酒運転による事故は
減少傾向にありますが
根絶に至りません。
酒気帯び運転の死亡事故率は
飲酒していない場合に
比べ約8.4倍。
酒酔い運転は約17倍と
極めて高くなります。
『飲んだら乗るな』
これに尽きます。