タイヤは走る・止まる・曲がるという
車の性能を路面に伝える
重要な部品です。
確実に止まれなければ危険が伴います。
ガソリンスタンドで
「タイヤを交換した方が安全ですよ」
と言われたときにどうしたらいいか
困った経験はありませんか?
でも寿命の時期がいつなのか
よくわからないと
判断に戸惑う人もいるのでは?
そこでどうすれば交換なのか
判断の目安を調べてみました。

 

走行距離で判断する
一般的にタイヤは5000㎞の走行距離
で1㎜摩耗すると言われています。
道路運送車両法の保安基準では
タイヤの溝は「いずれの部分においても
1.6㎜以上」と定められています。
新品タイヤの溝は約8㎜なので、
1.6㎜が寿命と考えた時は
6.4㎜×5000㎞=32,000㎞
が数字の上では交換となります。
運転する人によって前後しますが、
3万㎞から4万㎞でタイヤは交換した方
が良いと考えられます。
経年劣化で判断する
タイヤの製造日から長い年月が経過する
と走行距離と関係なく劣化が始まります。
タイヤの製造年月日はタイヤの
サイドウォール (側面)に
記載されています。
×○○○○という4桁の数字になります。
製造日時
前の2桁がその年の週の数字で、後ろの
2桁が西暦を表わしています。
という事でこの画像のタイヤは
2020年の50週目に
製造されたということになります。
タイヤはおよそ製造から5年が
経過するとゴムの柔軟性が
失われていきます。
走行距離は少ないから溝があるからと安
心していてもタイヤが硬いとグリップの
効きも悪くなり思わぬスリップ事故の原
因になるかもしれません。

スリップ サイド スリップ トレッド

残っている溝の深さが1.6㎜になると
スリップサインと呼ばれる
マークが現れます。
サイドウォールの三角マ-クの箇所で
トレッド面に配置されています。
1箇所でもこのマークとトレッド面が
同じ高さになれば
道路交通法で使用が禁止されています。

 

またスリップサインが現れなくても
タイヤを交換しなければいけない
場合があります。
タイヤが路面と接する部分を
トレット面と呼び、溝や切れ込みを
呼称してトレッドパターンと呼び、
主に3つの性能があります。
①タイヤと路面の間から水を除去
②タイヤの駆動力、制動力の確保
③車の操縦性、タイヤの放熱性の向上
トレッド面の溝が減ってくると
上記の性能が低下します。
雨の日には排水性能が落ちて、溝を通し
て水を充分に吐き出せず
ブレーキやハンドルが効かなくなる
現象が起きやすくなります。
新品のタイヤは溝が約8㎜で残り4㎜を
切ると制動距離が急に大きくなることか
らスリップサインが出る前でも雨の日の
安全を考えれば交換するのが安全確保に
繋がります。

 

 

スタッドレスタイヤの場合
スタッドレスタイヤも夏タイヤと
同じで残りの溝が1.6㎜までは
使用出来ますが
タイヤとしての性能の限界は
夏タイヤよりも早いはずです。
なぜならば氷雪時のグリップ性能
(トレッド面のゴムの柔らかさ)に
滑りを止める品質があるからです。
直接トレッドパターンを力をいれて指で
挟むようにすると、新しいタイヤでは
消しゴムのように弾力性を感じ取れます
が 古いタイヤではそれはありません。

スタッドレスタイヤ

そろそろ冬タイヤに交換時期かなと
いう時に前もって目視や触ってみて
点検することが必要です。
溝がたくさんあってもサイドウォールに
ひび割れがあったり、偏った摩耗があれば
危険なので販売店に相談してみましょう。

 

タイヤの寿命を伸ばすポイント
乗車前に1日1回目視点検
乗車する時には必ずタイヤを見て
空気が抜けてタイヤがつぶれてないか
異物が刺さってパンクしてないかなど
目視で確認してください。
月の1回の空気圧点検
タイヤにとって空気圧の管理は
重要です。空気圧が不足してい
ると偏摩耗しやすくなり燃費も
悪くなります。
定期的なローテーション
(約5000㎞)

特にFF車は前輪で駆動・操舵共に
行う為 前輪の摩耗が早いので
注意が必要。
保管方法を工夫する
タイヤはゴム製品なので
直接太陽光や雨風が当たるような場所
での保管は早くに劣化します。
例えると 床下みたいな湿気が有り
涼しい場所が適しています。
その他、油類やストーブ等の熱源のそばで
は変質や発火の原因となり適していません。
タイヤはゴム製品です。
ゴムという特性は経日劣化しています。
時間が経つにつれてタイヤから油が揮発
して次第に柔軟性が失われていきます。
トレッド面がしっかりと路面を
掴めなくなり、ブレーキやハンドリングに
影響が出てきます。
5年以上経過したタイヤを使い
続ける場合は タイヤ販売店や
整備工場で点検してください。