あおり運転を「妨害運転罪」とした
改正道路交通法施行令が令和2年
(2020年)に施行されて
しばらくの期間が経ちました。
あおり運転は他の車両の通行を妨害し
交通事故につながる悪質な行為です。
あおり運転は以下の10通りの危険運転
が定義されて摘発対象となります。
違反した場合 免許取消となり
著しい危険を生じさせた場合で
5年以下の懲役が科せられます。
基礎点数は35点で酒酔運転と同じです。
これらに違反すると
事故を起こさなくても
免許を取り消されることになります。
1・車間距離不保持
2・急ブレーキをかける
3・急な進路変更
4・幅寄せや蛇行運転
5・執拗なクラクション
6・危険な追越し(車線変更)
7・執拗なパッシング
8・高速道路での最低速度未満での走行
9・高速道路での違法な駐停車
10・対抗車線に無意味なはみ出し
つぎにあおり運転の加害者の
傾向や特徴を調べてみました。
20代 22%
30代 20%
40代 27%
50代 17%
その他 14%
警察庁が昨年までの2年間に摘発した
内容を分析したら、加害者の96%が
男性という結果でした。
年齢別では20代~40代までが
20 %強で 50代からは
少し減少しています。
ただし 運転免許証の保有者数10万人
当たりの加害者が最も多かったのは
10代という結果で 被害者も
また10代が最も多いという不可解な
結果になりました。
また加害者にあおり運転をした
理由を探ると
1・進行の邪魔をされた 35%
2・割り込まれた,追い抜かれた 22%
3・車間距離を詰められた 8%
4・クラクションを鳴らされた 5%
5・その他 22%
6・特に理由なし 8%
1~4の加害者から見て、被害者の
運転がきっかけであおり運転をした
との 理由が多数を占めました。
しかし、警察庁の調べによると被害者側
にはそうした行為が確認できたのは
約半数ほどで、残りの半数は加害者の
一方的な思い込みだったようです。
警察庁の検挙事例の約80%は
ドライブレコーダーなどの映像が
証拠になったそうです。
警察庁の資料によれば
「車間距離保持義務違反」は全国で
1990年に約7000件
2018年に1万3000件 と
増えるものの 最近は
1年で1万件以上の検挙数ということで
まだまだ減少の余地はあります。
その他のあおり運転を合わせると
記録できるレコーダーが無い昔は
もっと起きていたと考えられます。
やはり近年はドライブレコーダーの
普及があおり運転を抑制していると
考えられます。
車を安全に運転するには
歩行者や 自転車、他の車など周囲に
気を配ることが必要です。
しかし、時間が押していて
焦っていたり 疲れていたりしたら
前を走る車に怒りや苛立ちを隠せず
感情のまま運転する と「あおり運転」
になる可能性もあります。
しかし自分の都合で周囲の人たちを
危険にさらしてしまうことは
やってはいけません。
心を落ち着けて思いやりの運転を意識
してください。