警視庁の発表では
2022年1月~9月の車両盗難件数は
4297件と昨年同期比12%増で
大幅に上回っています。
一方で検挙率は42.9%と
昨年同期比7.2%減となり
半分の確率で車が戻らないことが
読みとれます。
窃盗の多い車種
1位 ランドクルーザー
2位 プリウス
3位 レクサスLX
4位 アルファード
5位 レクサスLS
6位 ヴェルファイア
トヨタ車ばかり
最近の車はキーフリーシステムが主流で
ドアロック アンロック エンジン始動
までがスマートキーで操作します。
キーフリーシステムはセキュリティーが
万全と思われますがその隙を突いた
新手の窃盗方法が出ています。
代表的なものが 「リレーアタック」
もう一つが 「CANインベ-ダ-」
といわれています。
「リレーアタック」とは
ドアロックやアンロックを
ボタン操作するキーレスエントリーと
違いスマートキーは車に近づいたり
離れたりするだけで動作する微弱な
電波を発信しています。
リレーアタックとは
この電波を専用の機材で増幅して
キーのある所と車までを
中継できてしまい開錠して
エンジンを動かして
持ち去っていく方法です。
結果 キーがあるのに車が
無くなってしまいます。
リレーアタックの盗難例
①窃盗犯が車のオーナーの家の
玄関に近づき正規のキーの電波を
特殊装置で受信します
②受信した電波を増幅して犯行
グループの他のメンバーに送信します
③その受信した電波で車のドアを
解錠してエンジンを始動します
④盗んだ後は別の機器で正規のキー以外
でもエンジンを始動できるようにします
◎対策
①スマートキーを電波の
遮断できる金属製ケースに入れる
②玄関付近などに鍵を置かない
③スマートキーの節電モードを設定
する(トヨタ車などメーカーによる)
④リレーアタック対応の防止装置を
設置する
⑤スマートキーの微弱な電波を
オフにする
「キャンインベ-ダ-」とは
現在はこちらに主流が変わってきてます
車の制御をする CAN という
通信システムに侵入して解錠や
エンジン始動などを行う盗難手法です。
海外ではすでに主流で
日本でもCANインベ-ダ-
による被害が増加しています。
この方法はスマ-トキ-の電波は
利用せず
自動車通信システムに直接侵入します。
車両のコードを読み取ると
アンロックコ-ドまで解読して
ドアの解錠からエンジン始動まで
行います。
まるでパソコンをハッキングして
他人がそれを乗っ取るのと同じ話で
一度侵略されたら防ぎようがありません
以前ニュ-スの防犯カメラの映像では
窃盗犯がフロントバンパ-付近で
10分位作業をした後
ロックが解除されエンジンを始動して
走り去っていきました。
いとも簡単に盗まれてしまう現実に
恐怖を憶えました。
◎対策
CANインベ-ダ-で解除できるのは
メ-カ-純正の防犯装置のみのため
社外品のセキュリティ装置を
併用すればある程度の
効果が見込めます。
GPS発信機を取り付けて
盗まれても位置が分かる様な
対策がいいでしょう。
上記のアイテムに加えて
物理的な防犯装置を重ねて講じれば
効果はよりアップします。
リレーアタックと比べても
CANインベ-ダ-を防ぐのは
非常にむずかしいといわれています。
自動車メーカーが盗難防止のための
機能を開発しても窃盗犯たちは
その上をいく新たな手口を考え出し
いつまでもいたちごっこが続きます。
しかし 結局自分の車は自分で
守る以外ありません。
タイヤロックやハンドルロックなど
窃盗犯が嫌がる物理的な道具を
用いるのも有効かと思われます。
自分に合ったものを利用して大切な
愛車を守りましょう。