一言でいうと 交差点内の全ての
歩行者用信号が一斉に青になる
交差点をいいます。
「歩車分離式信号」とは 車両の
通過と歩行者の横断が
交わらないように青信号の
タイミングを分離している信号機です。
歩行者が横断中に
車両が横切らないように信号を
制御するため 交差点の事故を
減少させる効果があります。

 

 

分離信号

 

 

 

 

 

 

 

 

歩車分離式信号には
主に2つの方式が主流で歩行者の
斜め横断ができるスクランブル方式や
斜め横断ができない歩行者専用現示方式
などがあります。
2002年9月に警察庁で
「歩車分離式信号に関する指針」が
制定され全国的に整備が進んでいます。
石川県内には 2021年4月現在では
スクランブル方式が片町交差点や
広坂交差点などの6カ所と
歩行者専用現示方式は
金沢港交差点や野々市三納交差点など
18カ所で合計24カ所になります。

 

 

 

スクランブル方式と
歩行者専用現示方式の違い?

それは「斜め横断歩道」が
スクランブル方式にはあって
歩行者専用現示方式には
ありません。
道路交通法第12条2項に
「歩行者は交差点において
道路標識等により斜めに道路を
横断することができるとされている
場合を除き 斜めに道路を横断しては
ならない」と定められています。
もしも 警察官の指示に従わず
斜めに横断した場合は
「2万円以下の罰金または科料が
科せられる可能性がある」
といわれています。
また片町交差点のような
「スクランブル方式」の交差点は
横断歩道の表示どおり
斜めに横断することができます。

 

 

分離イラスト

 

 

 

 

 

歩車分離式信号の注意点は?

①車両がうっかり同じ進行方向の
歩行者用横断信号が青になった
タイミングで「うっかり発進」
する可能性があります。
歩車分離信号では歩行者用が
青になっても進行方向の
車両用信号は青になりません。

 

②歩行者が同じ進行方向の車両が
発進して つられて横断する可能性が
あります。その交差点を初めて
通行する人は横断してしまう可能性が
あるので注意しましょう。

 

スクランブル交差点」

 

 

 

 

 

歩車分離式信号の効果

交差点での事故が減ることや
右左折車両がストレスなく通行できる
など メリットはいろいろあります。
2002年に警察庁が全国で100カ所の
交差点を抽出して 調査した結果
人身事故が約4割減少し
このうち人対車両は約7割も減少
しました。
このように信号交差点における
交通事故の防止には
有効とされています。