梅雨が明ければ暑い夏が
始まります。
この季節 駐車した少しの時間後
でも車内に乗り込もうとすると
かなりの温度上昇にびっくりする
ことが普通にあります。
JAFの実験によれば炎天下で
閉めきった車両の車内温度は
駐車後わずか30分で約45℃を記録。
その後3時間後に55℃を超えて
しまいました。
そうなれば 炎天下のもと
駐車場で子供を残したまま車から
離れることは危険な行為です。
窓を3㎝程度開けた状態では
締め切った車内温度と比べて
わずかながら低下の傾向がみられ
ましたが、この状態であっても
身体にとって厳しい状況である
ことには変わりなく、脱水症状
や熱中症を招く恐れがあるため
車内に残すことは止めましょう。
また、フロントガラスの全面を
サンシェードと呼ばれる用品で
覆った場合でも、直射日光を遮る
効果は高いものの温度抑制効果
はあまり望めないことが分か
りました。さらにエアコンで
適温が保たれている車内でも
エンジンを停止させ5分経過し
た時点で車内温度はすでに約5℃
上昇し、15分後には熱中症の指標
である熱中症指数が危険レベル
にまで達してしまいました。
こうした状況下に子供を放置する
のは危険です。また、加齢により
体力の低下した高齢者は
体温調整機能が低下している
ことがあるため 同様に危険です。
さらにこのテストでは、直射日
光が当たるダッシュボード上に
スマートフォンやライター等の
日用品を置いて、時間の経過と
ともに状態がどのように変化する
のかを調べました。
カーナビの代わりとして車内で
使われることもあるスマートフォン
では、液晶画面に「高温注意」
と警告が表示され、一部の機能を
除いて使用不能になりました。
他の日用品では 一般に市販
されている100円ライターは
亀裂が生じ、ガスが抜け出て
しまいました。
画材であるクレヨンでは開始後
約1時間で黒色から溶け始め
約1時間20分で全ての色が溶け
て流れ出しました。
今回のテストでは、スプレー缶
やライターが破裂したり、引火
したりすることはありませんで
したが、可燃性の高い危険物は
車内温度の上昇により破裂や引火
の可能性が高くなるため
車内に放置するのは止めましょう。
また直射日光にさらされた車両に
乗り込む際は、窓またはドアを
開け放ち車内の換気を行なうとともに
高温になりがちな ハンドルに手を
触れる時はやけどに注意しましょう。
対策 (あくまで駐車後に車内温度の
違和感を減らす努力として)
① 日陰に車を止める
② 少し窓を開けて 太陽光
を車の後部に向けて駐車する
③ スモークフィルムを貼る
( リヤ部は純正付多い )
フロント部は法規で透過率が
決まっています
透明な熱吸収フィルムを貼るなど