石川県の国道8号線では
3年前の大雪で福井との県境で
3日間に渡る立ち往生が
発生しました。
令和3年1月7日から降り続いた
大雪において金沢̠̠河川国道事務所は
その教訓から
対策として加賀市内の国道の
『 予防的な通行止め 』を行い
大規模な立ち往生は
起きませんでした。
しかし 北陸自動車道の
福井IC~金津ICと
東海北陸道の
福光IC~小矢部砺波JCT
( ジャンクション )間で
最大で1,800台の滞留車両が発生し
長時間の通行止めになりました。

吹きさらし

 

このように ここ最近
短時間に大量の積雪により
先頭車両が何らかの事情で
動かなくなり後続車がいやでも
巻き込まれるケースが起きています。

 

 

大雪で車が立ち往生し
長時間閉じ込められる
ときには
命の危険すら伴います。

なぜでしょうか。
日本自動車連盟(JAF)は以下のような
コメントを出しています。
「立ち往生などをし ボンネットの
上まで車の周りに積もってしまうと
排気ガスが行き場を失い 車内に
侵入して一酸化炭素中毒になって
しまうリスクが考えられます。
最悪の場合 死亡してしまう
可能性があります」
実際 2018年の大雪でも 福井市で
エンジンがかかったまま雪に
埋もれた車から50代の男性が
見つかり 死亡が確認されました。
福井新聞によると 一酸化炭素中毒と
みられています。
そして 国道8号のケースのように
立ち往生が1日以上続く場合もあります。
長時間にわたって車内にいる場合に
心配されるのが 静脈に血のかたまりが
できる『エコノミークラス症候群』です。
このかたまりが血流に流れて肺につまると
生命に危険が及ぶリスクがあります。

 

 

一酸化炭素中毒を防ぐためにできること
排気ガスの逆流を防ぐには
エンジンを切ることが重要です。
ただ 防寒のために止むを得ずエンジンを
かけることもあります。
その場合は 排気マフラー周りを
こまめに除雪することが大切です。
窓を開けて換気しても 風向きに
よっては危険性が高くなるからです。
こうした事態に備え 大雪が降る
運転時には 除雪用のスコップや
作業につかう手袋 防寒着やカイロや
毛布 飲料水や 非常食を
用意しておきましょう。

 

スコッパ

 

 

 

 

エコノミークラス症候群を
防ぐために
できること
同じ姿勢のままでは過ごさず
適度な運動を行うことが
もっとも有効となります。
また 喉が乾く前にこまめな
水分補給をすること
ベルトをきつく締めずリラックス
することも大切です。
車内泊などをする際は 座席の下に
荷物や丸めたタオルなどを置いて
足を乗せ なるべく足を上げた状態に
するのも効果的です。

 

降雪が予想される際には無理な走行を
しないことも、大切です。
天候の急変が予想された場合は
最寄りの道の駅やコンビニなどの施設に
避難することも 立ち往生を避ける
有効な手段になります。

 

雪道 渋滞

 

 

しかし万が一
立ち往生をしてしまった場合は
ハザードランプなどをつけて
追突事故を防ぐとともに
ロードサービスや警察、消防などへ
速やかに 救助を求めましょう。