スマ-トホンは大画面のため
ネット閲覧や動画やゲームによる
画面を注視することが多く
とても危険です。
便利なスマホの急速な普及の一方で
交通事故などの原因となる行為として
社会問題化しているのが
「ながらスマホ」「歩きスマホ」です。
「歩きスマホ」は周囲への注意が
散漫になり
他の歩行者や自転車などと衝突したり
段差でつまづき 転倒したりして
重大なケガの恐れがあります。

 

特に視覚障碍者には「歩きスマホ」は
通行の妨げになり 非常に危険です。
他にも 車やバイクとの接触事故など
交通事故を引き起こす
原因にもなります。
交通事故になってしまった時は
過失が10%程度プラスされることが
多いようです。

 

ここ最近このような事故が
発生しています。
・駅構内で歩きスマホをしていた女性が
ホーム上で電車に衝突して死亡
・歩きスマホをしながら歩いていた男性
が下りていた遮断機の隙間から
踏切に入り電車にはねられて死亡
・ながら自転車運転をしていた女子高生
が歩行者と衝突し 相手に重い後遺障害
(数千万円の賠償命令)を負わせた
東京消防庁の調べによると
東京都の管轄内で平成25年から29年
までの5年間に歩きながら自転車に
乗りながらで事故が起き199人が
救急搬送されています。
8割が軽傷ですが
入院の必要がある人も43人いて
その中には命の危険に及ぶ
ケースもありました。
事故種別でみると「ぶつかる」
が約44%
次に 「転ぶ」が31%
そして「落ちる」が22%になり
場所別でみると 全体の8割くらいが
駅や道路の交通施設で発生しています。
人間は同時に2つの動作を
こなせることはできません。
しかし知りたい情報が
いつでもどこでも
得られる気軽さと便利さで
ついつい歩きながら
スマホを操作して
しまうのが実状です。

 

日本ではまだ歩きスマホを
規制する法はありませんが
アメリカのニュージャージー州では
2012年に歩きスマホをすると
罰金85ドルの条例ができました。
歩きスマホが問題になる中
携帯電話各社では
歩きスマホを防止するアプリを
無料で配信するなど
安全な利用に向けた
取り組みが始まっています。
歩きスマホをするかしないかは
個人のモラルの問題ですが
交通事故が多発すれば
日本でも近い将来法律で規制
されることになるかもしれません。
モラルのない人ばかりで常識で
留めることができず
法律で取り締まられるという
悲しいケースに
なることが想像できます。